白嶺桃源郷のブログ

いろいろ書いていきます

そもそも線形代数とは

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前回はてなブログで数式を書く方法を練習した。

今回から本格的に線形代数の学習に取り掛かりたいと思う。

線形代数が分からない

早速勉強しようと思ったが、その前にまず解決すべき疑問があった。

そもそも線形代数ってなんだ?

授業/講義とかで必修だったからとりあえず「線形代数」を取ってはいたのだが、そもそもこの「線形代数」が何を取り扱っているのかをいまいち理解していない。その講義ではベクトルや行列を取り扱っていたが、「線形代数」のもともとの意味を知らないのであれば理解度が残念になるのは当然と言える*1

まずは言葉の意味から改めて調べたいと思う。

線形

まずは「線形」で調べてみると、こんなページにたどり着いた。

高校数学における線形性の8つの例 | 高校数学の美しい物語

そこにはこう書かれていた。

関数などの演算 f が,任意の a,b,x,y に対して、

 f(ax+by)=af(x)+bf(y)
を満たすとき,fのそのような性質を線形性と呼ぶ。

f(ax+by)=af(x)+bf(y) を満たす性質を線形性/linearityと呼ぶらしい。

線形性,(あるいは線型性とも書きます)は大雑把に言うと 直線っぽいということを表しています。

直線っぽければ線形/linearらしい。

要は f(ax+by)=af(x)+bf(y) を満たせば線形性を持つということらしい。同じページに高校数学における例も載っているので抜粋する。

切片が 0 の一次関数


\begin{eqnarray}
f(x)&=&px \\
f(ax+by)&=&p(ax+by) \\
&=&p(ax)&+p(by) \\
&=&apx&+bpy \\
&=&af(x)&+bf(y)
\end{eqnarray}

総和


\begin{eqnarray}
\sum^{n}_{k=1}(ax_{k}+by_{k})&=&\sum^{n}_{k=1}(ax_{k})&+\sum^{n}_{k=1}(by_{k}) \\
&=&a \sum^{n}_{k=1}(x_{k})&+ b \sum^{n}_{k=1}(y_{k})
\end{eqnarray}

極限


\begin{eqnarray}
\lim_{t \rightarrow a} (aX(t+h)+bY(t+h))&=&a \lim_{t \rightarrow a}X(t)+b\lim_{t \rightarrow a} Y(t) 
\end{eqnarray}

微分積分


\begin{eqnarray}
\frac{d}{dt}(aX(t)+bY(t))&=&\lim_{h \rightarrow 0}\frac{(aX(t+h)+bY(t+h))-(aX(t)+bY(t))}{h} \\
&=&\lim_{h \rightarrow 0}(\frac{aX(t+h)-aX(t)}{h}+\frac{bY(t+h)-bY(t)}{h}) \\ 
&=&\lim_{h \rightarrow 0}(a \frac{X(t+h)-X(t)}{h}+b \frac{Y(t+h)-Y(t)}{h}) \\
&=&a\frac{d}{dt}X(t)+b\frac{d}{dt}Y(t) \\
\\
\int(aX(t)+bY(t))dt&=&\int aX(t)dt + \int bY(t)dt \\
&=&a \int X(t)dt + b \int bY(t)dt 
\end{eqnarray}

線形性を満たすものは結構多い。

代数

ja.wikipedia.org

「代数」 の名の通り数の代わりに文字を用いて方程式の解法を研究する学問として始まった。

文字を用いて方程式を解く学問を「代数学」というらしい。 xy などの文字を代数と呼ぶらしい。

例えば、 y=ax という式は代数学に含まれる。

ちょっと調べたら ガロア理論 とか 5次関数の解の公式は存在しない とか気になる記述を見つけたのだが、これをがっつりやるとなると 線形代数学を学びなおす』ことができなくなる ので割愛する。

線形代数学とは

調べた結果、「線形性を持つものについて特徴を突き詰めた学問」という結論に至った。線形性というのは、直線っぽいものであり、原点を通るものである。

違ったら教えてください😔。

*1:もう一つの必修科目は微分積分だった。そちらは微分積分をやるんだなと分かるのだが。